遊牧民の手織りじゅうたん 『ZOLLANVARI ART GABBEH』
アートギャッベとは、南ペルシアの遊牧民、カシュガイ族の暮らしから生まれた伝統の手織りじゅうたんのこと。 厳しい遊牧生活の中で育てた上質な羊毛を、現地でとれる草木を使って染め上げ、家族が幸せであるよう願いを込めて織られたじゅうたん。 大自然の恵みから生まれるそれは、品質の高さや芸術性がヨーロッパを中心に世界中で高く評価されています。
※2010年、親から子へ代々受け継がれてきたこの絨毯織りの技術は、ユネスコの無形文化遺産に登録されています。
荒野を歩く遊牧の民 カシュガイ族
カシュガイ族は、イラン南部の都市シラーズ周辺の標高4,500m以上ある山あいの原野で暮らす遊牧民。 荒涼とした大地で羊やヤギなどの家畜1,000頭以上とともに季節ごとの宿営地を目指し、約300kmの道のりを3週間かけ大移動をします。 カシュガイの女性たちはそんな遊牧生活の中、家事や育児の合間にギャッベを織ります。
カシュガイ女性の幸せへの願い ギャッベに織り込まれる文様
アートギャッベに織り込まれている文様にはひとつひとつに意味があります。 カシュガイの女性たちが大切な人の幸せを願って、思いも一緒に織り込まれています。
上左…クジャク(美の象徴) 上中…シカ(家庭円満) 上右…ラクダ(富と成功の象徴) 下左…人(子孫繁栄、子宝の願い) 下中…生命の樹(健康・長寿、子供の成長の願い) 下右…ヒツジ(子孫繁栄)
暮らしに彩りを 草木染めの優しい色合い
夕日の赤、空の藍、目の前に広がる大自然を表現するため、染料も自然のもので時間をかけて色を付けていきます。
ギャッベの基本カラーは、赤、青、黄、緑、茶。 赤色…ローナス(茜)という植物の根っこ 青色…デニムにも使われるインディゴ 黄色…ウコンやザクロの皮 緑色…ジャシールという草木 茶色…クルミの実の皮
末永く愛用できる確かな品質 アートギャッベの魅力
厳しい環境で育った羊毛は調湿作用に優れ、夏はさらっと冬はぽかぽかと一年中気持ちよくお使いいただけます。 また、アートギャッベの織りは細かく、ゴミが表面でとどまるため、普段のお手入れは掃除機がけのみ! 羊の毛に含まれている油分が残されているので汚れにも強いです。 そして、アートギャッベはカシュガイ族の織り子さんの感性によって一枚一枚織られているので世界で二枚と同じものがありません。
自然の恵みを受けた大地からのおくりもの 大切な人の幸せを願って織られた 草木染めの手織りじゅうたん
なんだか懐かしくて なんだかほっとする 触れると気持ちよくて ずっとそこに居たくなる
夏は素肌でねそべりアイスを食べて 冬の晴れた日はギャッベの上で日向ぼっこ 毎日毎日、使うたび愛おしくなる
日常の何気ない時間のなかに寄り添う 家族みんなの心地いい居場所
あなたの毎日にやさしく寄り添ってくれる 特別な一枚が見つかりますように
冬の手織りじゅうたん展 ~ZOLLANVARI ART GABBEH~
日時:2019年12月14日(水)~12月22日(日) 10:30~19:00 ※会期中無休 会場:ホームシック スタイルショップ 水戸店 住所:水戸市河和田町3755-1 TEL:029-350-3213