柳ー白黒の白
まだまだ暑い日が続きますが、ちょっとだけ暑さが和らいできましたね。 ここしばらくは冷たい飲み物ばかり口にしてきましたが、涼しくなってくると温かい飲み物が恋しくなります。
先日つくば店には、これからの時期に使いたくなるティーポットや器たちが入荷しました。
四角いフォルムが特徴的なこちらのシリーズは、バタフライチェアなど家具のデザインでも有名な デザイナーの柳宗理によるデザインで、”せともの”で有名な瀬戸の高い技術を持ち、 数々のデザイナーとコラボレートをしているセラミックジャパンによって作られています。
デザインされた1982年当時は、陶磁器を量産するには回転体での生産が主流でしたが 鋳込み成型を採用し、回転体ではないスクエア型のデザインが実現しました。
40年以上たった今も、食器といえば丸い形が多いと思いますが、テーブルの上でさまざまな 器が並んだ時に、この四角い器が彩に変化を加えつつも、テーブルの隙間を上手く埋めてくれる 絶妙なフォルムとなっています。
また、使い心地をとことん追求して、手作業で物の形を微調整して作っていく柳宗理らしい ふっくらと優しいデザインは、マットな色合いも相まって、丸い食器たちの中でも自然に馴染んでくれます。
器って同じもので数を揃えたくなることも多いのですが、こちらのシリーズは1つでも 食卓のバランスを取ってくれる名脇役でもあります。盛り付ける料理の方も選びませんので まずはおひとつご自宅の食器棚に加えてみてはいかがでしょうか? きっとすぐに食卓の1軍メンバーになっていると思います。
つくば店の展示は白のみになりますが、ぜひ店頭でこの絶妙なフォルムの触り心地を体感してみてください。
(ティーポッドの蓋のつまみは小さいのですが、軽くつまむだけで持てるようになっていて 柳宗理の手作業でのデザインを感じられる部分になっています。)